- 1 レハブアム王の次に、息子アビヤがユダの王になった。(3年間) 1列王15:1~16 2歴代13章
- 2 アビヤの死後、彼の息子アサが王になった。 (41年間) 1列王15:9 2歴代14章
- 3 クシュ人ゼラフと戦って大勝利した。多くの分捕り物を得た。 2歴代14:9~15
- 4 神はアサを祝福した。民は、主を求めないものは死刑にすると契約を結んだ (治政35年目)2歴代15章
- 5 イスラエルの王バシャと争った。しかしアラムの王に頼って自分を救った。 (治政36年目)1列王15:17~22 2歴代16章
- 6 主のみ頼まず、アラムの王に頼った。予見者ハナニは指摘した。 2歴代16:7~10
- 7 重い足の病気になった。主を求めず、医者を求めた。(治政治39年目) 1列王15:23、2歴代16:12~13
レハブアム王の次に、息子アビヤがユダの王になった。(3年間)
1列王15:1~16 2歴代13章
- レハブアム18年目に王となり、3年間王であった。1列王15:1,2
母は、アブシャロムの娘マアカ/1列王15:2 -ギブア出のウリエルの娘ミカヤ/2歴代13:2 - ダビデのよう心は主と1つになっていなかった。
偶像を拝み、主の前に罪を犯した。1列王15:3 - しかし、主はダビデに免じてエルサレムを堅く立てられた。1列王15:4
- アビヤムとイスラエルとの間には争いがあった。
アビヤは、戦いのとき主により頼んだので、ヤロブアムの軍に大勝した。1列王15:62、2歴代13:3~19 - ヤロブアムはアビヤの時代に勢力を失った。主が彼を打たれたので、ヤロブアムは死んだ。2歴代13:20
- アビヤは勢力を増した。14人の妻、22人の息子、16人の娘をもうけた。
アビヤの死後、彼の息子アサが王になった。
(41年間) 1列王15:9 2歴代14章
- ヤロブアム第20年のとき、アサの王になった。王位は41年間。
母の名はマアカ。アブシャロムの娘であった。1列王15:9,10 - 彼は、ダビデのように主の目にかなうことを行った。1列王15:11
神殿男娼、先祖たちが造った偶像を取り除いた。
「高き所は取り除かれなかったが、アサの心は一生涯、主と全く1つになっていた。」1列王15:14
クシュ人ゼラフと戦って大勝利した。多くの分捕り物を得た。
2歴代14:9~15
- クシュ人ゼラフが百万のの軍勢と300台の戦車を率いてマレシャまで攻めて来た。2歴代14:9
- アサは対抗してまれしゃにあるツェファテの谷で備えた。
- 主に祈って、戦った。クシュ人を打ち破って生きている者がないまでにした。
多くの分捕り物を持ち帰った。2歴代14:11~14
神はアサを祝福した。民は、主を求めないものは死刑にすると契約を結んだ
(治政35年目)2歴代15章
- 預言者アザルヤの口を通して、主はアサを祝福した。
- アサは奮い立って、ユダとベニヤミンの地の偶像を除いた。
- 母マアカを王母の位から退けた。1列王15:13
マアカは偶像を造った。アサは偶像を粉々にし、ギデロン川で焼いた。2歴代15:16
イスラエルの王バシャと争った。しかしアラムの王に頼って自分を救った。
(治政36年目)1列王15:17~22 2歴代16章
- イスラエルの王バシャがユダに上ってきた。
アサのもとに誰も出入りできないようにするためラマを築いた。1列王15:17、2歴代16:1 - アサはアラムの王ベンハダテに宝物を贈り、バシャとの同盟を破棄してイスラエルを攻めて欲しいと頼んだ。
バシャはラマを築くことを中止してティルツァにとどまった。1列王15:17~21、2歴代16:3~5 - アサは、ラマを築いた石と木材を運び出させ、ベニヤミンのゲバとミッパを建てた。1列王15:22、2歴代16:4
主のみ頼まず、アラムの王に頼った。予見者ハナニは指摘した。
2歴代16:7~10
- 主は、予見者ハナニを遣わして、アサの不信仰を指摘した。
「もしあなたが、主にのみに頼っていたなら、バシャだけでなく、アラムをも壊滅させることができたであろうに。
あなたは愚かなことをした」とアサに告げた。 - クシュ人と戦った時、あなたの軍勢は圧倒的に不利であった。
しかしあなたが主により頼んだので、主があなたを勝利させてくださった。
敵が1人も生き残ることがないまでに打ちのめすことができたことを、あなたは忘れたのか!
クシュ人は、おびただしい数で攻めて来た。百万の軍勢と300台の戦車で攻めて来た。
しかし、ユダには、三十万の軍勢と弓をひく者が二十八万しかいなかった。
しかし、主が彼らを打たれたので、クシュ人で生き残った者はいなかった。
この勝利は、あなたが主により頼んだから、主が敵を打ち負かしてくださったからであった。 - アサが主に頼まず、アラムの王に頼ったので、アラムは生き延びた。
あなたは、アラムや他の国がしかける数々の戦いに巻き込まれるだろうと予見した。 - アサは悔い改めなかった。かえって、ハナニに怒りを発し、彼に足かせをかけた。
重い足の病気になった。主を求めず、医者を求めた。(治政治39年目)
1列王15:23、2歴代16:12~13
- 代39年目に、両足とも重い病気にかかった。
- 彼は、主にいやしを求めなかった。医者に頼った。
- 2年後に彼は死んだ。(41年目)人々は彼が用意しておいた墓に彼を葬り、高価な香料で満たした。
彼のために非常にたくさんの香をたいた。2歴代16:14
考察1、アサとアビヤの母が同じ名前。なぜ?
聖書の記事 アビヤとアサの母について
父:レハブアムはマアカを愛した。マアカが産んだ子はアビヤ、アタイ、ジザ、シェロミテ 2歴代11:20
レハブアムの息子:アビヤム 治世は3年 2歴代13:2 1列王15:1
アビヤムの母はマアカ:アブシャロムの娘(1列王15:2)/ ギブア出ウリエルの娘ミカヤ(1歴代13:2)
アビヤムの息子:アサ(母はマアカ)マアカを王母から退位させた。2歴代15:16
アビヤと息子アサ、2人の母マアカとは?
アビヤとその息子アサの母はマアカである。これはどう考えたらいいのか?
アブシャロムには3人の息子と1人娘タマルがいた。アブシャロムには跡継ぎになる息子がいなかったことから、
息子達は早死したようだ。
アブシャロムの娘マアカはレハブアムの妻になり、アビヤ、アッタイ、ジザ、シロミテを産んだ。(2歴代11:20)レハブアムはすべての妻とそばめにまさってマアカを愛し、彼女が産んだ子アビヤを長子とした。アビヤを王としようとして、他の息子たちに多くの妻を与え散らばって住まわせた。(2歴代11:21-23)
しかし2歴代誌には、アビヤの母はウリエルの娘ミカヤと記載されている。(2歴代13:2)
アブシャロムには娘タマルはいたが、マアカはいない。
もしかしたら、タマルはウリエルと結婚して娘を産んでいて、その子の名前がミカヤであったのかもしれない。
マアカとは「圧迫する者」という意味。人々がミカヤにつけた「あだ名」であったかもしれない。
芯の強い、威圧的な女性であったのかもしれない。
ヘブル語には孫という言葉が存在しないため、マアカ=ミカヤはアブシャロムの孫であったが、娘と記述されたのかもしれない。
アサの父アビヤの母も、アサの母もマアカであると、聖書には書かれている。
アサの母が若くして亡くなったため、マアカがアサの養母となっていたのかもしれない。
アビヤにはたくさんの息子たちがいた。その中でアサが王になるために、マアカが力を貸したのではないか。
アビヤの治世がたった3年で終わり、アビヤの息子アサが王になっている。アサは若くして王になったのであろう。
アビヤの母マアカは、アビヤの死後、アサの治政になっても、王母として在位し権力をもった。
このことをアサも、家臣たちも当然のこととして認めていた。
アサが彼女を王母の座から降ろしたのは、彼の王位35年目に彼女がアシュラ像を建てた時であった。
このことがなければ、彼女は王母として在位し続けたであろう。
とにかく、アサはマアカに恩を感じ、もしくは尊敬を払っており、彼女の処遇については慎重であったことがうかがえる。
アサの父アビヤは偶像を拝んだ。しかし、アサは不信仰な家族の中で育ったにもかかわらず、「彼の心は一生涯、主と全く1つになっていた」と聖書は語る。これは驚くべきことである。
これはひとえに、「主がダビデに免じてエルサレムにおいて彼に1つのともしびを与え、彼の跡を継ぐ子を起こし、エルサレムを堅く立てられた。」からであった。(1列王15:4)
主は、イスラエルからご自身への信仰が全く消え失せることを望まれなかった。それで、ダビデのように主に忠実な王をユダの国に与えられた。それがアサであった。
考察2、晩年、アサは不信仰になった。若い頃、主と1つ心になっていた彼が変わってしまった。残念である。
アサは、晩年、不信仰に陥った。彼は、バシャが攻めて来たとき、神に頼らず、アラムの王に頼って自分を救った。
その罪を指摘した予見者ハナニを牢に入れた。両足が重い病気になったとき、神を求めず、医者を求めた。
あれほど、主と心が1つになり、偶像を排除してきた彼が、その晩年、不信仰に陥るとは、誠に残念である。
どのように信仰深く見える人の中にも、弱さがあることを思い知らされる。
しかし、聖書は、彼が主に忠実なしもべであったと語る。
彼が主に忠実であったのは、神が、イスラエルの神への信仰を途絶えさせないために、彼の心を神へと向き変えられたからであった。
なぜ、アサの心がかたくなになってしまったのか。神がそうされたのであろう。ここに、私たちの理解を超えた神のご計画がある。
ただ言えることは、私たちは、アサのようにその晩年に不信仰に陥りたくはないということである。
考察3、人間の罪が渦巻く時、それを正すため神が介入されている。ここに、クリスチャンの希望がある。
神は、ソロモン、レハブアムと続いた偶像礼拝を、アサ王によって排除させた。
アサは、偶像を拝む家族の中にあって、不思議と主に忠実な人であった。
これは、神がそのようにしむけられたからだった。
神は、ユダの信仰のともしびを消すことを望まれなかったからである。神が介入されたからである。
人々が罪の道を行き、国が間違った方向へと進むとき、それを正すために神が介入されている。
私たちの身の回りにも、神は同じように介入される。
キリストへの信仰を否定する人たちが、罪を楽しんで滅ぼされず、彼らの幸せがずっと続くように見えたとしても、
神が立ち上がられ、彼らをさばかれるなら、彼らのおごり高ぶりは一瞬のうちに消えてなくなる。
アビヤの治政が3年で終わり、その後アサの治政が41年続いたように、主は正しく歩む者(主に信頼して従う者)に自分の国を統治することを任される。
ここに、キリスト者の忍耐の秘訣がある。神が全てを治めておられる。
だから罪が繁栄していることを見て落胆してはならない。
主は、彼らを特別に扱っておられるとか、彼らの罪をご存じないと思ってはならない。
主はすべてをご存じであ。御心の時が来れば、全ては一瞬にして変えられる。
私たちとしては、主に祈り、主に忠実に歩むことである。