目次
サムソンは、ソレクの谷にいた女、デリラを愛した
- ペリシテ人の領主たちがデリラのもとにやってきた。
彼らは「サムソンの力の源を教えてくれたら、銀千枚をあげよう」とデリラをくどいた。士師記16:5 - デリラはサムソンに聞いたが、サムソンは本当のことを教えなかった。
- 7本の新しいつるで縛るなら、私は弱くなる。16:7
- 仕事に使ったことのない綱でしっかり縛るなら、弱くなる。16:10
- 私の髪7ふさとはたおりの縦糸を織り込んで、はたのおさで突き刺せば、、、16:31
サムソンは、ペリシテ人に捕らえられた
- デリラに毎日せがまれて死ぬほどつらかったサムソンは、とうとう本当のことを言ってしまった。16:16
- 髪を切ったら私は弱くなる。16:17
それで、ついにサムソンは、自分の心をみな彼女に明かして言った。「私の頭には、かみそりが当てられたことがない。私は母の胎内にいるときから、神へのナ ジル人だからだ。もし私の髪の毛がそり落とされたら、私の力は私から去り、私は弱くなり、普通の人のようになろう。」
- 髪を切ったら私は弱くなる。16:17
- デリラはひざの上でサムソンを眠らせ、人を呼んで彼の髪を切らせた。
- ペリシテ人は彼の目をえぐり出し、ガザにつれていった。
彼は、牢の中で、青銅の足かせをかけてつながれ、ひき臼をひいていた。16:20-21 - しかし、サムソンの毛はまた伸び始めた。彼の力は戻り始めた。16:22
ペリシテ人たちはダゴンの宮で戯れた。サムソンは復讐をした。
- ダゴンにいけにえをささげて楽しむために宮に集まった。16:23-24
ペリシテ人たちは自分たちの神ダゴンが、サムソンをつかまえさせてくれたと喜んだ。 - 彼らは、陽気になった時、サムソンを見せものにするために呼んだ。
- サムソンはペリシテ人の前で演技した。彼らを喜ばせ油断させた。16:25
- 彼らがサムソンを柱の間に立たせたとき、
「この宮をささえている柱に寄りかからせてくれ」と頼んだ。16:26 - ペリシテの領主が皆いた。屋上だけで3千人なら、万単位の人がいただろう。16:27
宮には男女がいっぱいいた。ペリシテの領主たちもみなそこにいた。
屋上にも約3千人の男女がいてサムソンの演技を見ていた。 - サムソンは宮の柱を倒した。そこにいる人全員を殺し、自分も死んだ。16:28-30
サムソンは「どうか、一度でも強めてください。復讐をしたいのです。」と主に呼ばわって、
宮をささえている2本の柱を右と左手で1本づつかかえて寄りかかった。
そして「ペリシテ人といっしょに死のう」と言って力をこめて引いた。
すると宮はその中にいたすべての人の上に落ちた。
このとき死んだ者の数は、彼が生きている間に殺した数よりも多かった。 - サムソンの身内の者が彼を引き取って、父マノアの墓に彼を葬った。16:31
こうしてサムソンはイスラエルを20年間さばいた。
サムソンは、死ぬ日にナジル人としての最大の仕事を成し遂げた。
天の使いのお告げの通り、彼は死ぬ日まで神へのナジル人であった。
サムソンが宮で死んだ日に殺したペリシテ人の人数は、おそらく1万人、2万人であったと思われる。
しかも、彼はペリシテの領主たちも皆殺しにした。
戦闘であっても、これほど数の敵を殺すためには、相当数の兵や強力な武器が必要である。
また、相当な数の味方が数死ぬことも覚悟しなければならない。
ところが、サムソンはイスラエル人を1人も死なせることなく、これだけの数のペリシテ人を殺した。
これは驚くべきことである。
彼は生涯ペリシテ人と関わり問題を起こしつづけた。そして彼らを殺してきた。
これが主がかれに託したナジル人としての仕事であった。
そして、彼は宮で死ぬ日に、神のための一番大きな仕事を成しとげたのだった。
彼が生きていた時に殺した人数をはるかにしのぐ数のペリシテ人を殺したのだ。
これは、まさに天の使いが彼について預言したことばがその通りに実現したのだった。
「その子は胎にいるときから死ぬ日まで、神へのナジル人であるからだ」士師記13:7
この宮の事件によって、ペリシテ人の力が非常に弱くなったことは明らかである。
主が語られたことばは,1つも地に落ちることはない。