第2列王記6章「目が開かれた時にエリシャを守る神の大軍が見えた。私たちも霊の目が開かれる時に、状況の背景にある、神の守り、神のご計画を見ることができるようになる。」

要約

アラムの王は、イスラエルが自分の戦略を前もって知り、対策を立てるのを見て、誰が裏切って、イスラエルに情報を流しているのではないかと疑った。しかし実は、エリシャが、アラムの王の思いを察知して、イスラエルの王に知らせていたからであった。エリシャがドタンにいることを知ったアラムの王は、エリシャを殺すために大軍を派遣した。朝早く起きた時、大軍に囲まれているのを見た、エリシャの召使いたちは恐れた。しかし、エリシャは彼らの目を開き、神の大軍がエリシャを取り巻き、山に満ちていることを見せた。そして、アラムの兵士たちを盲目にして、サマリヤに連れて行った。イスラエルの王は虐殺しようかとエリシャに相談したが、エリシャは彼らを盛大にもてなし、飲み食いさせて帰らせるように言う。そして、アラムはそれ以降2度とイスラエルに侵入して来なかった。

観察

1.エリシャの能力はすごい。まさにエリヤの霊の2倍の分け前をもらっている!!
エリシャは、アラムの王の言葉を、サマリヤの地で聞くことができた。

預言者が借りた斧を重力の法則に反して浮き上がらせた。(6節)
怒ってやってくるヨアブの到着を前もって語った。(32節)
イエスも、過去の隠されたこと、未来のことを、詳細に言い当てた。(ナタナエルがイエスに会う前にしていたことを言い当てた。また過越の食事をする部屋について、エルサレム入城のために乗るロバについて、前もって詳細に語られた)

2.彼らの目が開かれた時、神の大軍が彼らを守っていることが見えた。
朝起きて、馬と戦車が町を包囲しているのを見れば、誰でもうろたえるだろう。絶対絶命の状況である。しかし、エリシャには、彼を取り巻く神の大軍が見えていた。彼は、召し使いたちの目を開いてそれを見せた。神の大軍は火の馬と戦車で、アラムの大軍よりもはるかに強く多かった。彼らは、自分たちが安全であることを知った。神が彼らのために戦われるからである。そして、どのように力ある軍隊であっても神には勝てないからである。

3.敵は、エリシャの祈りで盲目になり、戦えなくなった。それだけではなく、サマリヤへ連れて行かれ、敵の王の盛大なもてなしを受けた。
アラムの兵士たちの戦意はそがれた。イスラエルの神が、自分たちをどうにでもあやつる力を持つことを知った。自分たちの無力を思い知らされた。それだけではなく、その神の憐れみを受けて、命が助かるだけではなく、最大のもてなしを受けた。彼らはイスラエルの神に畏敬の念を持ち続けたであろうと思われる。その証拠に、彼らは2度と侵入を試みることはなかった。

適応

適応1.エリヤの霊を引き継いだエリシャは、多くの奇跡を行うようになった。そのように、私たちも聖霊を受けるとき、主の奇跡が身の周りに起きることを経験する。
エリヤの霊を受け継いだエリシャは、めざましい働きをしました。以前の彼とは全く違います。彼は、人々を助けるために多くの奇跡を行いました。それらはすべて、神が彼を通してなされたことでした。

そのように、私たちもキリストを信じる前と後では、全く違う人間になります。聖霊をいただく前は、ただ自己の利益を求める者でした。しかし聖霊を受けた後は、聖霊が私たちを支配されるため、私たちは聖霊が願われることを願い、実行するようになります。神の栄光のために、人々の救いのために働きたいと願います。その祈りに対して、神は奇跡をもって私たちに答えてくださいます。私も、このような体験を、何度も経験しました。 
適応2.肉の目は、目の前に起きている状況だけを見る。霊の目が開かれる時、その状況の背後にある神の御手を見ることができる。
召使いたちは、霊の目が開かれたので、自分たちを取り巻く神の大軍が見えました。私たちも、信仰の目が開かれる時に、出来事の背景にある神のご意志やご計画を知ることができるようになります。目の前の状況によって、動揺することがなくなります。神の視点から状況を判断しつつ、冷静に対処できるようになります。そのためにも、普段から聖書を読み、神がどのような方であるかを良く知っておくことが、非常に役に立ちます。 
適応3.神は、アラムの兵隊に、ご自身の力を体験させ、神の民を苦しめることの恐ろしさを悟らせた。神は、敵にわざわいを送って、攻撃を止めるようにしてくださる場合がある。
クリスチャンを迫害し、いやがらせをする人たちがいます。しかし、そのような時、彼らに神の怒りが下り、彼らがクリスチャンを守る神の力を認めざるおえなくなることがあります。彼らは信仰を持つことはないけれども、クリスチャンに害を加えることを恐れ、それ以上クリスチャンの信仰に触れることを止めます。私は、このようなことを何度か経験しました。
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今から約2000年前、キリストは預言されていた通り、死んで3日後に復活し、ご自身が神であることを証明されました。神がおられるのですから、その方を無視して生きることは、神があなたを造られた目的を知らずに生きることを意味します。どうか、神を知り、神に生かされる確かな人生を歩んでください。そのために、聖書を学び、神について、自分について、知ることを始めませんか?