人間の創造
人間はどのような者として造られたのか?(人間の特性)
さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのものを支配するように。(創1:26)
1.全ての被造物を支配する者として造られた
2.神のかたちを持ち、神と似た者として造られた
- 良心を持つ 神が善悪を知っておられるように、生まれつき善悪の感覚を持つ
- 創造する力を持つ 神が天地を創造されたように、道具や家を造る
- 神と交信する願いを持つ。 神が互いに交わりを持たれているように、神を必要とし、神を敬い、恐れる。
「われわれに似せて」 父と子、聖霊の3位一体の神が現わされている。神は初めから永遠に存在される。互いに交わりを持つ。
人間はどのようにして創られたのか?(人間創造の方法)
神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった。創2:7
1.土地のちりから創った
- 人間の体を構成する素材は、全て土の中にある(現代の科学が実証)
- 人の体は死ぬと腐敗して、土に帰る事実
2.いのちの息を吹き込まれて、生きるものになった。
いのちの息とは何か? 神からの霊、聖霊のこと。
息が吹き込まれていなかったとき、アダムの体は生きていたが、霊は死んでいた。それで、神の目には彼は死んだものであった。しかし、彼が霊を受けた時、彼は神と語り、神に応答することができるようになり、神の前に生きるものとなった。
(参照聖句)
○このように、あなたがたも自分は罪に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。(ローマ6:11)
○最初の人アダムは、生きたものとなった。(第1コリント15:45~50)
はじめの人が住んだエデンの園(創2:8~15)
1.園があった場所
- 中東のあたりであった可能性が高い
チグリス・ユーフラテス川が流れているところ(創2:14)
2.園の様子
- 食料が豊富にあった。たくさんのおいしそうな果樹が植わっていた。
- 中央に「いのちの木」と「善悪を知る木」が植わっていた。
3.エデンの園で暮らすためのルール
神である主は、人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」(創2:17)
- 「善悪を知る木」とは何か? 神を善悪の判断の基準とするのではなく、自らが善悪の判断者になること
- 「いのちの木」とは何か? 神から自立して生きるようになった人間を救うために、命を与える木(キリスト)
- 人間の初めの状態は、不死=死ぬことがなかった。
女性の創造(総2:19~25)
その後、神である主は仰せられた。「人が、ひとりでいるのは良くない。わたしは彼のために、彼にふさわしい助け手を造ろう。」・・・人は言った。「これこそ、今や、私の骨からの骨、私の肉からの肉。これを女と名づけよう。これは男から取られたのだから。」それゆえ、男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。
1.女性は男性から創られた(創造の順番)
2.女性の役割 男性の助け手として創られた
- アダムが「助け手」に求めたものは何だったか?
身の周りの世話をする人を求めたのではない。
(アダムに不自由はなかった。彼の生活は他者の世話なしでも快適だった)
側に置いてかわいがることを求めたのではない(かわいい動物は園にいた) - アダム「彼の助け手」に求めたものは、自分と全人格的な交流をする存在
共に語る相手、共に創造のわざに関わる者(子孫を増やすだけではなく、園の管理を一緒にする者)、共に神を礼拝する者であった。
3位一体の神が互いに同格で交わりを持つ様に、女性は男性と違った特性を持つが、対等に交わりを持つ。女性ができて初めて男性は満足した。
- 現代は、聖書の定めから逸脱した理解で、男性と女性が役割分担をしているために、互いに不幸になっていることがある。
ウーマンリブ、粋すぎた男女同権(男性と女性が全く同じ役割を果たすべき)