目次
エフライムに住むレビ人が、ベツレヘムのギブアにやって来た
- 彼は、めとったそばめを取り戻しに来た。
彼女はその人を嫌って家に帰っていた。4か月実家にいた。19:1-3
「ザーナー」姦淫 何らかの男女関係のもつれでそばめが家を飛び出した。 - そばめの父は喜んで彼を迎えた。何日も彼を引き留めた。19:4-9
- 彼はやっと、5日目の夕方に出発した。
日が暮れかけた頃、ギブアに着いた。19:10-13 - 町の広場に座った。しかし、誰も泊めてくれる人がなかった。
- エフライムから来て、ギブアに滞在する1人の老人が、声をかけてくれた。
彼の家に泊めてくれた。老人は、広場で野宿しないほうがいいと言った。19:16-19
その夜レビ人は襲われた。身を守るためにそばめを町の男たちに渡した
- 食事をしていると、町のよこしまな者たちが「男を出せ、あの男を知りたいのだ」と戸をたたき続けた。
彼ら客として来たレビ人を犯そうとした。19:22 - 主人は「客には何もしないでくれ、自分の処女の娘とレビ人のそばめを渡す。彼らを自由にしたらいい」と答えた。19:23-25
- 人々は聞かなかった。そこでレビ人は自分のそばめを外に出した。19:25-26
男たちは、夜通し彼女を犯してから放した。 - 朝になって戸口を開けると、そばめが戸口の敷居に手をかけて倒れていた。そばめは死んでいた。19:27-28
- レビ人は自分の所に帰り、そばめの体を12の部分に切り分け、イスラエルの国中に送った。19:29
- それを見た者は皆言った。
「イスラエルでこんなことは起こったことがない。どうしたらいいか相談しなければいけない。」19:30
ベニヤミンを罰するため、イスラエルはベニヤミンと戦った
- イスラエルの全部族、民全体のかしらたち、40万の歩兵がミッパに集まった。20:1-2
- レビ人は事の次第を彼らに告げた。20:3-7
- イスラエル全部族は、この罪に対して報復することを誓った。20:8-11
- ベニヤミンに使者を送り、罪を犯した者たちを出すように言った。20:13
- しかし、ベニヤミンは聞かず、2万6千人の剣を使者とギブアの住民のうから700人の精鋭を集めて戦いに出てきた。精鋭たちは左利きで戦闘能力が極めて高かった。10:14-16
- イスラエルは40万人を招集した。
戦いはベニヤミンに有利であったが、最後にはイスラエルが勝利した
- イスラエル人はベテルに上って主に伺った。
「だれが最初に上って行けばいいでしょうか」20:18主は「ユダが最初に戦え」と言われた。
このとき、ベニヤミンが勝利した。イスラエル人2万2千人が殺された。20:20-21 - イスラエル人は再びベテルに上り、夕方まで泣いて主に伺った。
「私たちはベニヤミンと戦うべきでしょうか」主は「攻め上れ」と言われた。20:23
イスラエルは次の日に攻めたが、再び負けた。1万8千人が死んだ。 - そこで、すべてのイスラエル人がベテルに上って行った。主の前にすわり、夕方まで断食をし、全焼のいけにえと和解のいけにえをささげた。そして主に伺った。アロンの子エルアザルの子ピネハスが仕えていた。
主は、「攻め上れ。あす、彼らをあなたがたに渡す」と勝利の預言をくださった。 - この戦いでイスラエル人は勝利した。ベニヤミン人2万5千人の兵を倒した。
彼らは、ベニヤミンの町々を焼き、家畜を殺した。 - ベニヤミンの兵600人は、荒野に行き、リモンの岩に逃げ込んだ。4か月間そこにいた。
ベニミン族を残すためイスラエル人は相談した 生き残った男たちに妻を与えた
- イスラエル人は「ベニヤミンに娘をとつがせない」とミッパで誓っていた。21:1
- 今回の、戦いに出てこなかった部族を調べた。ヤベシュ・ギルアデからは誰も来ていなかった。
そこで、1万2千人の兵をヤベシュ・ギルアデに送り、女、子供、男、男と寝たことのある女
全てを殺した。そして、処女400人を見つけ出して連れてきた。21:8-12 - その女たちをリモンの岩にいるベニヤミンに与えた。
ベニヤミンは、女たちを妻にして自分たちの所にもどった。21:13 - それでも女性が足りなかった。21:14
そこで、シロでの主の祭りのとき、女を略奪して自分の妻とするようにベニヤミンに命じた。
彼らは命じられた通りにした。21:16-23 - それぞれが自分が正しいと思うことをを行っていた。そのために世は混乱した。21:25
そのころ、イスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行なっていた。21:25
当時の人々の性的・道徳的堕落はひどかった。彼らが主の律法を捨てていたからだ。
- ギブアの人々の性的堕落。姦淫、強姦、同性愛が日常であった。
- レビ人のそばめに対する扱いがひどい。女性蔑視。
翌朝、彼は自分たちだけで出発しようとしていた。倒れているそばめを見つけて、「大丈夫か」でもなく「さあ、いこう」と言った。そばめを自分の奴隷、所有物として扱っている。暴行されたそばめに対して何の責任も感じていない。彼女をただの性の道具としてしか見ていない。 - レビ人を泊めた家の主人の道徳的堕落。
自分の娘を、レビ人の代わりに差し出すと言える道徳的堕落
しかし、彼らに信仰心は残っていた。彼らはベニヤミンの悪を取り去るために戦った。
- イスラエルはベニヤミンとの全面戦争をねがっていなかった。
だから、悪を働いたものをだけを引き出せと要求した。
ところが、ベニヤミンは悪人に味方して、戦いに出てきたため、全面戦争にならざるおえなくなった。 - 彼らは主に伺って戦いを進めた。彼らがベニヤミンと戦うことは御心であった。
主は2度彼らを敗走させ、多くの兵を失わせた。これは、自分たちの無力を知って、主に頼るためであった。そして、主は3度目の戦いでイスラエルが勝つようにされた
主は、隠れた罪を、思いがけない方法で、思いがけない時に暴き出してさばく。だから罪を犯してもわざわいが起きないからと言って、主をあなどってはならない。
ベニヤ民族の罪は、罰せられた。このことは、1人のレビ人が彼らの町の1つに泊まったことから始まった。
このように、主は隠れた罪を、何げない出来事から暴きだしてさばくことわかる。
隠して行っている罪を主はすべてご存じである。そして、思いもかけない時にそのことを皆が知るようになり、裁かれることになる。主をあなどってはならない。
この戦いは、イスラエルの中での聖絶の戦いであった。
罪に汚れたベニヤミンは滅ぼされた。そして、彼らに味方する町の人々も聖絶の対象になった。
- この戦いは、同族の中で、主に従わない部族を聖絶する戦いであった。
聖絶は異邦人に対してなされた。彼らを1人も残らず殺し、家畜も皆殺しにした。
そのように、イスラエルはベニヤミンに対してした。彼らの町を焼き、家畜を殺した。
これは、彼らを忌み嫌い、彼らの持ち物さえ嫌うという意味がある。
この時のベニヤミンは、イスラエル人であったが、霊的には異邦人と変わりがなかった。 - ベニヤミンに味方した人々も聖絶された。
戦いに出てこなかったヤベシュ・ギルアデの人々をイスラエルは聖絶した。
彼らはベニヤミンと友好関係にあったために、戦いに参加しなかったのであろう。
イスラエルは、ヤベシュの女、男、子供全部を殺した。
処女400人だけを生かし、ベニヤミン族に妻として与えた。
彼らも、ベニヤ民族と同様に聖絶された。 - このようにして、主はイスラエルの中から汚れを聖められた。