キリスト教綱要3篇20章「祈りについて」

2祈ることの必要:神に願いを届ける。平安をいただくことができる。

  1. 祈りによって、神に願いを訴えることができる。
  2. 祈ることによって、心を安らぐことができる。
    悩みを主に打ち明けた以上、主に自分の問題を全て知ってもらったと確信できるから。そして主は、自分のために最善の方策をしてくださると確信しているから。
    ★主は全知であられもちろん私たちが訴える前に全てをご存じであるが、自分の気持ちとして確信ができるから

3全知の主に祈ることは無用ではないか

  1. キリスト者は、神の守りの中にあるけれども、たゆみなく祈ることが非常に重要である。
    1. 私たちが神の内に助けを熱心に求めるため。
    2. 助けが神の御手から来るということを経験するため。
    3. 祈りによって与えられた恵みを、ますます深く感謝するようになるため。
    4. 神がみことばによって約束を与えるだけではなく、現実的に助けてくださる方であることを知るため。
  2. 神が怠けておられるように見える時がある。それも私たちの益のためである。
    1. 私たちを訓練するため。熱心に祈らせるため。
      窮地に追いやられなかえれば、私たちは神を切に求めないから。

祈る時に大切なこと1:神との対話にふさわしい心をもって祈る

  1. 神との対話にふさわしい心は、どんな苦しみにも動じない心ではない。
    むしろ、さまざまな恐れや不安に圧倒され、神に救いを慕い求める心の状態である。

大切なこと2:神に心から願いを告げて祈る

  1. 自分の窮状を真に意識して、神に真剣な燃え上がるような感情をもって祈る。
    真剣な心からの祈りを神にささげることが大切である。
  2. 形式だけの祈り、心のこもっていない祈りを神は聞かない。
    そこで主は仰せられた。「この民は口先で近づき、くちびるでわたしをあがめるが、その心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを恐れるのは、人間の命 令を教え込まれてのことにすぎない。イザヤ29:13
  3. 神に聞き従わない者の祈りは聞かれない。
     神は、罪人の言うことはお聞きになりません。しかし、だれでも神を敬い、そのみこころを行なうなら、神はその人の言うことを聞いてくださると、私たちは 知っています。ヨハネ9:31

大切なこと3:神の前にへりくだって祈る

  1. 自分の価値、能力についての信頼をいっさい捨てて、神の全能の力に頼りきって祈る。
  2. 自分は罪人であるが、神の憐みによって主に祈る立場が与えられていることを自覚して祈る。

    1. ダニエル あなたの御名のゆえに、私たちを救ってください。
    2. イザヤ 私たちの義は汚れた衣のようです。しかし、私たちはあなたの作品であるゆえに、
      どうか私たちの罪を覚えず、私たちをお救いください。イザヤ64:5
    3. エレミヤ 私たちは罪を犯しましたが、あなたの御名のために私たちをお救いください。
      私たちの咎が、私たちに不利な証言をしても、主よ、あなたの御名のために事をなしてください。私たちの背信ははなはだしく、私たちはあなたに罪を犯しました。エレミヤ14:7
  3. 罪人としての立場を告白した上で祈る。
    1. 正しい祈りは、自分の罪を告白して、神に赦しを願う祈りではじまる。
      罪の告白は、神が私たちを受け入れることを容易にするものである。見過ごされてはならない。
    2. 価なしの憐みに基礎を置かない祈りは聞き届けられない。
      本来、罪人である私たちは祈る資格さえない者であると心得て祈ることは重要である。
      神が私たちの祈りに耳を傾けてくださることが、私たちにとってはかりしれない恵みであることを告白する祈りを神は喜ばれる。

大切なこと4:祈りが聞かれたという確信をもって祈る

  1. 祈りが確かに神に聞き届けられたという確信をもって祈ること。
  2. 祈りの時に、以下の2つの告白を神にささげるように。
    1. 現在のわざわいの重荷に疲れ果てて苦しむ、不安におびえる気持ちを告白する。
    2. 神が救いを用意しておられることを確信する告白をする。
      求めるものは得られるとの確信をもって祈る。
  3. 神の約束 聖書から
    1. だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。マルコ11:24
    2. ただし、少しも疑わずに、信じて願いなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです。そういう人は、主から何かをいただけると思ってはなりません。ヤコブ1:6

    3. 福音を説き聞かされていることは、私たちも彼らと同じなのです。ところが、その聞いたみことばも、彼らには益になりませんでした。みことばが、それを聞いた人たちに、信仰によって、結びつけられなかったからです。へブル4:16
  4. 祈りは、私たちが神に罪を告白し、神の前でなげき、子供のように神に助けを求めるためである。
    神の前で誇らしげに自分のすばらしさを祈るためではない。
  5. いつくしみ深い神は、大いなる寛大さによって、折にかなった助けを与え、一切の混乱を静め、憂いをやわらげ、恐れを取り去ってくださる。だから、私たちは状況が変わらないように思えても、祈り続けなければならない。
    1. 苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。
      あなたはわたしをあがめよう。詩編50:15

      彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出そう。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げよう。彼が、わたしを呼び求めれば、わたしは、彼に答えよう。わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い彼に誉れを与えよう。わたしは、彼を長いいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せよう。詩編91:15

    2. 求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます。あなたがたも、自分の子がパンを下さいと言うときに、だれが石を与えるでしょう。
      また、子が魚を下さいと言うのに、だれが蛇を与えるでしょう。
      してみると、あなたがたは、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなたがた の父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう。マタイ7:7-11

    3.  彼らが呼ばないうちに、わたしは答え、彼らがまだ語っているうちに、わたしは聞く。
      イザヤ65:24
  6. 主は私たちを置き去りにしない。私たちのことをはからってくださる。
  7. 主に願ったことは、すでにかなえられたと知る。
    聖徒たちはこの確信を持つけれども、祈りをやめない。祈りに耐え忍ぶ一貫性を持つため。

    何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です。私たちの願う事を神が聞いてくださると知れば、神に願ったその事は、すでにかなえられたと知るのです。1ヨハネ5:14,15

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今から約2000年前、キリストは預言されていた通り、死んで3日後に復活し、ご自身が神であることを証明されました。神がおられるのですから、その方を無視して生きることは、神があなたを造られた目的を知らずに生きることを意味します。どうか、神を知り、神に生かされる確かな人生を歩んでください。そのために、聖書を学び、神について、自分について、知ることを始めませんか?