「神は水で人類を滅ぼした。ノアとその家族は箱舟乗り助かった」
神から与えれた能力や特権を悪を行うために利用する人間たち
1、人間の堕落、神は人を造ったことを悔やまれた。
主は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった。それで主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。(創6:5、6)
2、それで、神は人間を地上から消し去ろうと決めた
そして主は仰せられた。「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう。人をはじめ、家畜やはうもの、空の鳥に至るまで。わたしは、これらを造ったことを残 念に思うからだ。」(創6:7)
神は、ノアに箱舟を造らせた。彼と彼の家族、動物たちが生き残るようにされた。
1、神は、主に忠実な人間だけを残そうと考えた。そこでノアが選ばれた。
ノアは主の心にかなっていた(創6:8)
ノアは正しい人であって、その時代にあっても全き人であった。ノアは神と共に歩んだ。(6:9)
2、そこで、神はノアに箱舟を造るように命令した。
そして、大洪水が起こること、箱舟を造る目的、舟の造り方について教えた。
1、なぜ箱舟造るのか? 間もなく人類が滅ぼされるから
2、なぜ人類が滅ぼされるのか? 彼らの心や行いが悪で満ちているから
3、これから何が起こるのか? 地上に大水、大洪水が起き、すべてのものは死に絶えるから
4,箱舟の造り方を教えた
①ゴフェルの木で造る ②中に部屋を造る ③内と外を木のやにで塗る
④大きさ 長さ300キュピト(132M) 幅50キュピト(22M) 高さ30キュピト(13.2M)
⑤天窓を造る 上から1キュピト(44CM)以内に造ること
⑥戸口を造る 各階に戸口を側面に造ること(内部は3階建て)
⑦すべての動物が、つがいで舟に乗る
⑧十分な食料を舟に積んでおくこと(自分のため、動物たちのために)
3、ノアは主に言われた通り、忠実に実行した。
ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行なった。(創6:22)
当時の人々はノアが、とてつもなく大きな舟を造っているのを見て、彼をあざ笑ったであろう。ノアから、大洪水が起こることを聞いた人がいたかもしれない。しかし、彼らには、馬鹿げた話としか思えなかった。彼らは神を恐れることなく、罪の生活を続けた。その結果、ある日突然、洪水で滅ぼされた。
同様にして、私たちも主から警告を受けている。聖書の黙示録には、この世の終わりのことについて預言されている。しかし、人々は信じないどころか、信じる人々をばかにする。しかし、ノアの時代にあったように、ある日突然、破滅が襲いかかることになる。
4、主は、大水によって、箱舟に乗っていない、全ての生き物を消し去った。
1、洪水の7日前に、神はノアに知らせた。いけにえの動物を集めておきなさい。(7:4)
2、雨が降り始めた(ノア600歳のとき2月17日)
3、その日に、ノアと彼の家族は箱舟に乗り込んだ。(7:13)神が箱舟の戸を閉められた。(7:16)
4、雨は40日40夜降り続けた。水は山の上さらに15キュピト(660M)まで増し加わった。 水は150日間ふえ続けた。そのため、地上に生きていた物は全て死んだ。(17-22)
5、箱舟に乗ったものだけが生き残った。(7:23)
<洪水の様子について>
ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた。(創7:11)
神は大空の上の水と大空の下の水とを区別された。(創1:7)大空の上の水は、雲、水蒸気など上空にあるもの、大空の下の水は、海や川などを指すと思われる。これらの水の源が開かれたとある。40日の大雨の後も、水は増し続けた。これらのことから、豪雨だけではなく、地下水の噴出や海底の隆起や火山の爆発など、劇的な地形の変動が起きたと思われる。その結果、地表を大量の水が覆ったと考えられる。
5、水は引いていった。ノアは慎重に外の様子を観察した。
地は乾いてきたが、自分から箱舟を出ることはなかった(創8:1から8:14)
1、150日の終わり頃、水は減り始めた。(8:3)
2、第7の月の17日に、箱舟はアララト山に降り立った。(8:4)
3、第10の月の1日に山の頂きが現れた。(8:5)
4、その40日後、ノアはカラスを放った。水が地表からひいていなかったので、カラスは出たり入ったりした。
5,その7日後、今度は鳩を放った。夕方にオリーブの若葉を加えて戻ってきたので、水が地から引いたとわかった。
6、さらに7日後、鳩を放ったが、戻ってこなかった。
7、ノア601歳の第1の月の1日に、地上からかわきはじめた。(洪水発生から約11ヶ月)
8、第2の月の27日、地は乾ききった。(8:14)
6、主はノアに箱舟から出るよう告げられた。ノアは外に出た。(洪水発生から約1年)
主はノアたちを祝福し、彼らが地上で増え広がることを願われた。再び、洪水で地を滅ぼすこ
とはないと約束された。そのしるしとして虹を造られた。(創8:15~9:17)
1、地が乾ききったとき、主はノアに箱舟から出るのう命じられた。(8:16)
2、舟から下りたノアは、まず第一に、主に全焼のいけにえをささげた。(8:20)
罪を犯す人間に対する神の怒りをなだめるためのささげものをした。つまり、罪の赦しを願う祈りを神に届けた。
3、その祈りを受けた主は、「再び洪水で人類を滅ぼすことはしない」と約束した。(8:21、9:11)
4、そのしるしとして、雲の中に「虹」を立てられた。(9:12,13)
7、主は、ノアたちに、「人でも動物でも、人間を殺したものは、死ななければならない」というおきてを定められた。(9:5)
新しく増え広がる人間たちによる、新たな世界が、以前のような暴虐に満ちた世界にならない、ために、主は彼らに定めを与えられた。神は、罪に満ちた世界を一旦リセットされ、新しくやりなおされた。そして、今、その世界がまた、ノア以前の状態になりつつある。